今回は、乾燥機について。
製材したばかりの製品は、大量の水分を含んでいます。
例えば、厚みが35mmの板を自然乾燥で乾燥すると、含水率が20%以下になるまでに
よく乾燥する夏場でも約3ヶ月かかります。
杉の構造材だと1年経っても ほとんど含水率が下がりません。
黒芯の製品だと3年くらいかかりました
そのため、乾燥効率を上げるために、木材人工乾燥機を使用します。
現在、3基の乾燥機があります。
実は、乾燥方法により、乾燥後の製品の質に大きな差が出ます!!
現在の主流は、温度を一気に約120℃まで上げて乾燥する高温乾燥です。
この方式だと、表面の割れは少なく、乾燥時間も短くなるので、コストも下がり
良いことばかりのようですが・・・
表面割れは少ないのですが、内部割れが生じます。
内部割れだと、どの部分が割れているか、外見からは分かりません。
色つやも くすんだようになります。
しかし、一番大きな問題は、木本来が持っている成分が抜ける可能性があることです。
一度実験したのですが、見た目も不自然な色で、木の香りもほとんど なくなります。
最近の研究では、耐腐朽性が落ちている可能性があると言われています。
そこで、おぎもくが採用している乾燥方法が中温乾燥方式です。
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