杉は、製材業にとっては、実は、少々厄介と言うか不思議な木です。
一番の理由は、個体差が桧や米松に比べ かなり大きい為です。
例えば、どちらも杉ですが
こちらは、柔らかい色あいですが。
こちらは、真っ黒です。
製材してみると。
このように、一目瞭然です。
また、黒色は、とにかく乾きません。
乾燥時間も倍以上かかります。
元々、杉は乾燥時間が桧や米松に比べかなり長いので、乾燥コストもかかります。
と、ここまでだと、良くないイメージですが
しかし、屋久杉のように何千年も生きている木もあり、不思議な魅力があります。
また、フローリングなどに使用すると、時が経つにつれ だんだんと色合いが
なじんできて、何とも言えない色合いになります。
つまり、製材時の丸太の選別、適材適所な部材に製材する技術が重要になってきます。
すべてを同じに製材すると、真っ黒な製品や含水率が高い製品など品質がバラバラな
ものになります。
また、残念なことに そのような製品が出回ってることもあります。
その為、大工さんでも 杉=あまり良くない イメージを持たれてる方がいます。
しかし、きちんと製材・乾燥・養生・加工すれば素晴らしい製品になります。
また、前回書いたように、体に良いことが、科学的にも証明されています。
次は、その辺りを書きます。
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