おぎもくブログ

月: 2009年2月

杉 無垢フローリングQ&A

杉 無垢フローリングについての問い合わせをまとめてみました。
Q:杉は傷つきやすいと聞いたけど?
A:確かに杉は柔らかいため傷つきやすいです。尖ったものを落とせば
簡単に傷がつきます。絶対に傷はダメと思われる方には
向いていないかもしれません。
しかし柔らかいということは、衝撃を和らげる効果が大きいです。
厚みのあるフローリングだと、歩くだけでも衝撃が少ないのがわかります。その為安全面では大きいです。私の家でも使用してますが
そう目立つ傷ができるわけでもありません。

Q:傷を防ぐため、ウレタン塗装などのコーティングをしようと思うけれど?
A:最近では、傷防止の為コーティングした無垢フローリングをよく見かけるようになりましたが、あまりおススメはできません!!
なぜなら、無垢材の最大のメリットである調湿作用が無くなります。
調湿作用が無くなると湿気を通さなくなりフローリングが呼吸出来なくなります。
その為、無垢材の良さが無くなり木材が反る原因にもなります。

Q:無垢フローリングは、乾燥材でも反ると聞いたけれど本当なのか?
A:このことは、まだまだ誤解が多いです。
木材が反るのには2種類のパターンがあります。1つは乾燥の甘い材料を
使用することにより施工後に木材が収縮して隙間が開くパターン。
もう一つは過乾燥により含水率が下がった状態で施工し
後に湿気を含んで膨張し膨れ上がるパターンです。
(株)おぎもくでは、乾燥はすべて含水率を12%以下まで落とします。
そして乾燥後は、最低でも1か月養生します。
この養生期間が非常!!に重要です。養生することにより木材の水分が落ち着き
その後加工すれば、施工後はほとんど反ることがありません。
木材の反る原因は、未乾燥と過乾燥がほとんどです。

フローリング

当社の杉 無垢フローリングは、含水率・品質はもちろんのこと
加工精度もこだわっています。
例えば2枚のフローリングをさねに合わせた時、段差がほとんど生じません。
加工精度が悪いものだと、1mm近くの段差が生じることがあります。
今でも「無垢材とはこういうものだ」や「これくらいは気にしない」
などの意見が多いです。
確かに、杉は刃物受けが悪く加工が難しい材料ではありますが
長年改良を重ねほとんど狂いのない製品をつくることに成功しました。
なにより、住む人のことを考えると妥協はできません。

エンドマッチ加工フローリング

エンドマッチ加工のフローリングの注文が最近増えてきています。
4mフローリングとの大きな違いは、長さの基準が1間なので
現場での作業の効率が格段に上がります。
その為、リフォームや都市部で特に好評を得ています。



もちろん中温乾燥で含水率を12%以下まで落とし養生期間を
しっかりと取っているので施工後に反ることはほとんどありません。
その為、杉 無垢材でありながら、新建材並みの施工性を実現しています

サイズは、1,970(関西間) *15*145
        〃       *30*135
        〃       *39*155
     1,818(関東間) *15*145
         〃      *30*135
         〃      *39*155
                        となります。           

賃加工

(株)おぎもくでは、賃加工を承っています。
4面プレナー。この機械では
厚み30cm、巾60cm、長さ13~14mまで4面木づくりが可能です!!


この製品は、長さ9m、厚み243mm、巾364mm

賃加工分

加工は1本からでも承りますので、お気軽に相談してくださいおはな

住宅内覧会終了しました②

前回に続き、内装材のUPです。
玄関。腰板に桧腰板を使用しています。


和室には、杉腰板・腰見切りを使用しています。
クローゼット。
内装に押入れ中段・枕棚セットを使用しています。


押入れ中段セット。
前框・根太・中段板・後框・雑巾摺の1セットで、すべて乾燥無垢材です。


押入れ枕棚セット。
前框・根太・中段板・後框・雑巾摺の1セットで
こちらもすべて乾燥無垢材です。


押入れ中段・枕棚セットは、0.5間・1間・1.5間・2間のサイズを取り揃えています。

住宅内覧会終了しました。

京都府京丹波町の建照工務店様の住宅内覧会が無事終了しました。
実は、今回が初めての開催でしたが60名以上来られ大成功でした
祝
上棟時

このようになりました。

室内
腰板・腰見切りは、杉無垢材です。


彫り欄間

クローゼット
内装は、押入れ中段セット・枕棚セットを使用しています。

木材人工乾燥機

前回製材した構造材を乾燥機に入れます。


おぎもくでは、乾燥方法に「こだわりの中温乾燥」を採用しています。
現在の乾燥方法の主流は、乾燥機の中を一気に100度以上上げる
高温乾燥法です。
では、なぜ当社は高温ではなく中温にこだわっているか?
もちろん理由があります。
高温乾燥法は、乾燥時間も短く生産コストも下がりますが
木材に内部割れが生じます。この内部割れは表面から見えません。
また木が本来持っている養分が抜ける恐れもあります。
中温乾燥法は、乾燥温度を70度以下でじっくり乾かすため
時間はかかりますが、天然乾燥に最も近い乾燥方法なので
木本来の特性が残ります。
また乾燥による割れは、外部に生じます。


家は一生に一度の大きな買い物なので
「不安の残る材料は使用しない!!」と言う信念で中温乾燥法を採用しています。

約3週間!!乾燥します。

製材。。。

いよいよ7mの丸太を製材します。

長尺材は、短尺材に比べ木のクセが大きく出るので慎重に製材します。


今回は木の素性が良く、真っ直ぐなクセのない木でした。

毎回、こんな木ならええんやけど。。。
これも木材の奥深さですね
ふぅ~ん
7m以外のサイズも製材します。

この後、木材人工乾燥機に入れます。

出展します!!

2月11日(水・祝)にHDC神戸 HDCスタジオ、HDCギャラリーで
県産木材内装材製品等 普及推進セミナーが開催されます。
その中で、当社の杉無垢内装材サンプルが
(株)大野製材所様のブースで展示されます。

内装材サンプル



カタログ

おぎもくでは、新建材と同等・それ以上の高い加工精度
施工後もほとんど反り・曲がりの生じない製品を生産しています。
写真と実際に触れて確認してもらうのでは大きく違いますので
ぜひ手触りで確かめてみてください

7m原木入荷!!

構造材用の杉7mの原木が入荷しました!!

木材市場では、7m以上の長さはめったに出ない為
直接山で探した宍粟産の杉です。

とにかく長い。。。リフト操作も慎重にします。


まっすぐとした良い木です植物
木の素性も大変良いので、楽しみですね。

皮むきをして綺麗になりました拍手

このあと、製材に入ります。