おぎもくブログ

月: 2015年8月

加工

1か月以上の養生と補修の後、いよいよ加工に入ります。
木の向きを確かめながら、加工します。
本実(ほんざね)加工で、フローリングの厚み部分に凹凸の形の加工をします。




加工後に最終選別をします。
このように最終製品になるまで、丸太の選別から
約2か月の時間がかかります。
乾燥時間や養生期間を短くすれば、短期間で出来ますが
施工後の反り・曲りの防止や
木の本来の成分を残すことを考える
時間短縮は難しいですね。

もちろん在庫はありますので、注文から2か月かかるということではないです楽しい

 

夏季休業日のお知らせ

夏季休業日を下記の通りとさせていただきます。
8月13日(木)~16日(日)
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。
 

養生・補修

杉床 すぎもくを中温乾燥で約1週間じっくりと乾燥します。
乾燥後は、
屋根付きの倉庫最低でも1か月以上養生します。
これは、
木材の含水率を安定させるためで、養生期間が短いと含水率が低くても
施工後の反り等が生じる原因にもなります。
そして、養生中に製品の補修もします。


乾燥により、節が欠ける事などがあるので1枚1枚チェックして、製品の補修をしていきます。
欠けた部分などは、無溶剤のパテで補修します。
そして、乾燥により製品の状態が変わることもあるので
ここでも等級の選別をします。
そして、1ヶ月以上の養生後、加工に入ります。

 

中温乾燥

製材した、杉床 すぎもくを木材人工乾燥機に入れます。

等級の選別も重要ですが、乾燥方法もかなり重要です。
乾燥の方法によっては、
施工後の製品に大きな影響が出ます。
施工後、
数か月で反りや隙間が生じてきた場合は、ほとんどが含水率の甘いフローリングを使用したことが原因です。
乾燥方法の違いを簡単に説明すると。
自然乾燥
言葉通り桟積みした状態で、自然に乾燥する方法です。
ゆっくりと乾燥するので、木が本来持っている成分は残りますが、季節により乾燥状態が大きく変わり
同じサイズの製品でも乾燥するものもあればしないものもあるなど、
乾燥にばらつきが生じます。
含水率に差が出ると、施工後 数か月で反り等出ることがあります。

高温乾燥
人工乾燥機で、一気に100℃以上まで高温に上げて乾燥する方法です。
乾燥時間は最も短くて済みますが、
変色が生じたり木が持っている成分が抜け落ちやすくなります。
中温乾燥
人工乾燥機で、70℃以下でじっくりと乾燥する方法です。
高温乾燥に比べ、乾燥時間はかかりますが、
木材を傷めないため 木が本来持っている成分が多く残ります。
杉床 すぎもくは、中温乾燥を採用しています。
含水率の管理をしっかりとして、施工後の反り等を極力なくし
何より
住む人の健康を考えての製品づくりをしています。
杉の本来持っている成分の効能は、こちらに書いてあります。
驚くべき杉の効能①
驚くべき杉の効能②
驚くべき杉の効能③