今回は、中温乾燥について。
中温乾燥方式では、最大温度を70℃以下で乾燥する方法です。
中温乾燥方式では、じっくりと時間をかけて乾燥します。
その為、乾燥時間が高温乾燥に比べ多くかかります。
では、高温乾燥と中温乾燥の違いは何か?
製造面では、高温乾燥は、納期短縮とコストダウンになります。
強度面では、高温乾燥は、内部割れがあると せん断強度が低下します。
しかし、おぎもくが1番大きな問題として考えているのは、成分変化です。
植物細胞の成分であるセルロースやリグニンの変質。
リグニンは細胞同士の接着させる働きがあるため、
その変質は「もろさ」となって現れ、セルロースの変質は
耐久性の低下を招きます。
と、文字にすると難しくなりますが
毎日、木材に触れて仕事をしていると、高温乾燥と中温乾燥の
製品の差は、明らかです。
高温乾燥は、木材の水分を1度沸騰します。
その為、木材の色・香り等が なんか不自然なんですね。
うまく説明できませんが、木ではないような違和感があります。
最近では、高温乾燥をしてから中温乾燥する方式もありますが
1度でも高温乾燥をすることにより成分変化が起こる事に問題があると
考えています。
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