木材に含まれる水分に 自由水と結合水があります。
自由水とは、木材の中に入り込んでいる水。
結合水とは、木材を形成している分子と結びついている水。
と 文字にするとややこしいだけなので
水を含ませたスポンジを木材と例えます。
スポンジをしぼった時に出てくる水が自由水。
スポンジを形成している分子と結びついている水が結合水です。
(結合水は、この状態では見えません)
そして、木材を乾燥させるとまず自由水が抜けて、その後に結合水が抜けていきます。
自由水は比較的簡単に抜けますが、結合水はなかなか抜けません。
そして、この結合水が抜け始めると、木材の収縮や変形が起こり始めます。
(自由水が抜けた時点での含水率は、約30パーセントです)
自由水が抜けた木材に触れると、乾燥材のように感じますが 数か月経つと
結合水が抜け始めるので、木材の変形が起こり始めます。
これが、施工後しばらくしてから、床の変形や音がバシッとなるなどの原因のひとつになっています。
これを防ぐには、結合水を乾燥させる必要があります。
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