おぎもくブログ

集成材について

今回は、集成材についてもう少し詳しく述べます。
前回述べたように、大手のハウスメーカーは、ほぼ使用しています。
なぜなら集成材は、品質が均一のため大量生産がしやすいと言うメリットの為です。
私達材料屋が気になるのは、貼り付けに使われる接着剤です。
集成材に限らず新建材、クロスなどにも接着剤が使用されています。
接着剤で怖いのは、VOC(揮発性有機化合物)の放散です。
VOCとは、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン等の科学物質で
吸い込むと、頭痛、めまい、吐き気などを引き起こす事があります。
個人差はありますが、特に小さい子供やお年寄りが影響を受けやすいです。
ハウスメーカーにこの事を聞くとF☆☆☆☆(注)の基準を満たしているので
大丈夫と返事が返ってくると思います。
しかしこの基準はホルムアルデヒドについてのみで、トルエン、キシレン等は
現在規制されていません。
建築基準法では、24時間強制換気設備が義務付けられていますが、本当の理由は、VOCの濃度を少しでも下げるためでは?
現在、新築時にVOCを計測する義務はありません。
本当に健康な住まいとは、極力VOCを含まない材料で家を建てることです。

(注)ホルムアルデヒドの発散速度により 
   F☆☆☆☆(フォースター) 
   F☆☆☆(スリースター) F☆☆(ツースター)の3段階に定められ、
   F☆☆☆☆は制限なし、F☆☆☆とF☆☆は仕様面積の制限あり。

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