おぎもくブログ

月: 2009年12月

価格の不思議②

家の骨組みである構造材の価格は、家全体のどれくらいの比率だと
思いますか?
現在では、約10~15%くらいと言われています。
結構この数値に驚かれる人は多いです。
割合の大きいものは、住宅機器関係です。
高温乾燥材と中温乾燥材の価格の差は、約10%くらいです。
これは、中温乾燥は時間をかけて丁寧に乾燥させるので
乾燥時間の差によるものです。

実は、ここで価格の不思議が生まれます。
10%中温乾燥材が高いと価格差が大きくなると思われますが、構造材の比率は、先ほど書いたように約10~15%です。
仮に2000万円の家で計算すると、10%で構造材は200万円になり
その10%は20万円になります。
つまり2000万円の内20~30万円くらいのUP
中温乾燥材にすることが出来ます。

中温乾燥木材。

構造材は、家の骨組みである大事な部分です。
意外と構造材の価格が知られていないので書いてみました。

ほんまもんの家

前回の宮下建築様の続きです。
家の特徴として、材料のほとんどが無垢乾燥木材を使用しています。


壁は、珪藻土。腰板、腰見切り、巾木は杉乾燥無垢材。

天板も無垢材です。

そして、最大の特徴が中温乾燥材であることです。
中温乾燥することにより、木材の成分が残り木材本来の性能を発揮します。
高温乾燥材と比べて見た目も違いますが、大きく違うのは木の香りです。
高温乾燥だと成分が抜けやすく、木の香りもあまりしません。

完成時に5,6人でお邪魔したのですが誰もが「ほんまもんの家や」
と言葉に出てました。
また無垢材の家は、完成時が必ずしも1番良いのではなく
時間が経つにつれ、木の色がだんだんとなじんできて
落ち着いた雰囲気になっていきます。

30年後も楽しみな家ですね楽しい