おぎもくブログ

月別: 2012年6月

桧 柱 仕上げ挽き

 

柱の仕上げ挽きをしています。


仕上げ挽きとは、乾燥により生じた曲がり等を修正する作業のことです。

中温乾燥後最低でも1ヶ月間 倉庫内で養生し、
木材を落ち着かせてから、仕上げます。

仕上げ挽きをせずに、一気にプレナーで加工することも出来ますが
この場合だと、後々曲がってくる可能性があるので、この工程を入れます。

仕上げ前。

芯挽きも このように開いています。
形も少し変形していますね。

修正挽きなので、このように薄いものが多く出ます。
もちろん、曲がり・反りの程度や節の状態など、
1本1本見極めて、仕上げをします。

こちらが、仕上げ挽き後。

この後、プレナーと言う機械で、最終仕上げを行いますが
仕上げ挽きをすることにより、反り・曲がりのほとんど生じない
柱になります。

杉 構造材 製材

 

構造材を製材しています。

丸太の長さが5~6m直径40cm以上あります。

この丸太は、長さ6m直径42cmあります。
基本的に直径の大きな丸太は、高樹齢が多いです。

そのため、若い丸太に比べて、傷や虫食いの後など 
歴史を感じる丸太が多いですね。

製材所としては、傷や虫食いは、困るんですが

長さ6m×120mm×390mmの構造材が無事取れました!!

杉・杉・杉

木材市場の出荷が増えて、ひとつの山で これくらいになる時もあります。

この山でどれくらいの量があるかというと、約100㎥あります(写真に入りきらない・・・)

最近の相場だと㎥10,000~12,000円くらいなので、㎥12,000円だとすると
この山で 約120万円。。。(軽自動車くらい?)

もちろん、歩留りや品質、乾燥・加工ロス等を見てませんが、
丸太価格は、少しずつ下がっていますね。

加工 サンプル

 

加工についての依頼がありましたので、サンプルで加工材をつくってみました。

樹種は、杉 中温乾燥木材です。

写真では、分かりにくいですが相欠き加工をしています。

採用されれば、全体の写真がアップできると思います

その他にも いろいろな加工にチャレンジしています!!

足が・・・

 

卓球の全国大会の地区予選に出場しましたが・・・

決勝戦の途中で、足がつってしまって 何もできなくなりました

まだ、予選会は いくつかあるので、全国目指して まず体力強化?から


同じ週に、ジャパンオープンが神戸で開催されていたので 観にいきましたが
やっぱりすごい!!

特に動体視力が半端じゃなく すごいです。

真似できません・・・

おぎもく ⑥

 

今回は、中温乾燥について。

中温乾燥方式では、最大温度を70℃以下で乾燥する方法です。

中温乾燥方式では、じっくりと時間をかけて乾燥します。
その為、乾燥時間が高温乾燥に比べ多くかかります。

では、高温乾燥と中温乾燥の違いは何か?

製造面では、高温乾燥は、納期短縮とコストダウンになります。


強度面では、高温乾燥は、内部割れがあると せん断強度低下します。

しかし、おぎもくが1番大きな問題として考えているのは、成分変化です。



植物細胞の成分であるセルロースリグニン変質

リグニンは細胞同士の接着させる働きがあるため、
その変質は「もろさ」となって現れ、セルロースの変質は
耐久性の低下を招きます。

と、文字にすると難しくなりますが

毎日、木材に触れて仕事をしていると、高温乾燥と中温乾燥の
製品の差は、明らかです。

高温乾燥は、木材の水分を1度沸騰します。

その為、木材の色・香り等が なんか不自然なんですね。
うまく説明できませんが、木ではないような違和感があります。

最近では、高温乾燥をしてから中温乾燥する方式もありますが
1度でも高温乾燥をすることにより成分変化が起こる事に問題があると
考えています。

木材人工乾燥機

 

今回は、乾燥機の内部の紹介です!!

外見。
青い扉を開けて、製品の出し入れをします。

こちらが内部。
蒸気式乾燥機なので、ボイラーで乾燥します。
この奥が、製品が入る場所です。

なんとなく、船の中みたいな感じですね。

ボイラー。

奥へ行ってみると。

乾燥前の製品が、ギッシリと入っています。
これは、桧の根太ですね。

コンピューターで乾燥スケジュールを調節します。

丹州木材市場

 

丹州木材市場で普段出ていないような丸太が出品されてました。

これだけ、大きいケヤキはあまり見かけないですね。
手前のケヤキは、長さ2m、直径98cmもあります。

競り値もかなり跳ね上がっていました