おぎもくブログ

月: 2013年2月

地産地消

 
木材の地産地消とは、ピンと来ないかもしれません。

木材の地産地消を考えたとき、一般的にメリットとして思い浮かぶのが
運送距離の短縮によるCO2削減などがあります。

また、地元の環境で育った木の使用は、相対的に害虫や腐朽菌に強いとも言われています。

(株)おぎもくは、製材業ならではの考え方があります。

それは、「木材に履歴を付ける」と言うことです。

弊社は木材市場での丸太仕入れから、製材 乾燥 加工まで一貫して生産しています。

その為、丸太の産地や製材 乾燥方法 加工精度などすべてわかります。

製品市場などでは、すべてを詳しくは知ることが出来ません。

施主様や工務店様に きちんと説明できる製品を生産することが
製材業の責任と思っています。

雪の降る中

 

雪の降る中の木材市場。

かなり強く降っています

兵庫 京都でも北の方は 積雪の影響で丸太の出荷量が減っていますね。

木も面白いもので、同じ杉でも 産地によって特徴が違います。

年輪の幅や色合い 節の具合など様々ですが 
丸太を見るだけで、大体の産地がわかってくるようになります

耐寒特市

 

山崎木材市場の耐寒特市に行ってきました。

雪の影響で、木材市場全体の丸太の出荷が減っていますが
山崎では、多くの丸太が出品されています。


今回は、構造材用の 長さ6mの杉 丸太を多く競り落としました。

杉 4m中目材は、人気が高く高値が続いています

自由水と結合水

 
木材に含まれる水分に 自由水結合水があります。

自由水とは、木材の中に入り込んでいる水。
結合水とは、木材を形成している分子と結びついている水。

と 文字にするとややこしいだけなので

水を含ませたスポンジを木材と例えます。

スポンジをしぼった時に出てくる水が自由水。
スポンジを形成している分子と結びついている水が結合水です。
(結合水は、この状態では見えません)

そして、木材を乾燥させるとまず自由水が抜けて、その後に結合水が抜けていきます。

自由水は比較的簡単に抜けますが、結合水はなかなか抜けません。
そして、この結合水が抜け始めると、木材の収縮や変形が起こり始めます。
(自由水が抜けた時点での含水率は、約30パーセントです)

自由水が抜けた木材に触れると、乾燥材のように感じますが 数か月経つと
結合水が抜け始めるので、木材の変形が起こり始めます。

これが、施工後しばらくしてから、床の変形や音がバシッとなるなどの原因のひとつになっています。

これを防ぐには、結合水を乾燥させる必要があります。

凍結材の季節がやってきました

 

今年も 丸太が凍る 凍結材が出る季節になりました。

凍結材とは、丸太に含まれる水分が凍る現象です。

丸太の白い部分が凍結しています。

すべての丸太が凍るわけではありませんが、凍結材は 真直ぐ製材出来なくなるので
作業効率が大きく落ちます。

その為、凍結していない丸太を見極めて競り落とします。

今回は、フローリング用の 杉 丸太を競り落としました。

無垢 フローリングは 調湿作用により インフルエンザを防ぐ効果もあるので
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広小舞(ひろこまい)

 

広小舞(ひろこまい)の三角割りをしています。

広小舞とは、軒先の先端で垂木の上に取り付ける部材です。

図で見ると。

二人一組で作業をしますが、力の加減で大きく曲がることもあるので
お互いのリズムが大事です。

長方形の板を斜めに割りました。

この後は、加工場にて 仕上げ作業に入ります。