おぎもくブログ

カテゴリー: 原木

杉 大径木製材

 

 

長さ4m直径60cm66cm杉の丸太を天板用に製材しています。

 

 

 

 

 

 

 

直径の長い部分だと74cmあります。

 

 

 

 

 

 

直径60cmの杉丸太

 

 

 

綺麗な生節の天板が取れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは直径66cmの丸太。

株の部分が張っているので慎重に製材します。

 

 

 

 

 

 

製材してびっくり!!

芯の近くまで、ほぼ無節材でした!!

 

 

 

 

 

思った以上に良い天板が取れました。

 

これで完成ではなく、ここから中温乾燥で約20日間 木材の成分を傷めないように

じっくりと乾燥します。

 

乾燥後も倉庫内で数か月間養生して、その後は仕上げ挽きをするので製品になるまで

最低でも約3ヵ月かかりますが、反り・曲がりのほとんど生じない天板が出来上がります。

デカンショ祭 2024

 

丹波篠山市デカンショ祭に行ってきました。

 

 

 

 

メインイベントのヤグラ総踊りは、木造ヤグラを囲みます。

この木造ヤグラの桧構造材を2009年に納めさせていただきました。

 

 

木造ヤグラは毎年組み立てられ、祭りが終わると解体されてまた来年も使用されるので

経年変化で反り・曲がりが生じないようにしなければなりません。

 

 

地元の工務店様・建築組合様のご協力の元、丹波篠山市産材の丸太を選木して

製材・中温乾燥・養生・加工をしました。

 

今年も木造ヤグラのを囲んで迫力ある踊りを見れてとても良かったです。

天板製材

 

杉4mの直径58cm~70cmの丸太を天板に製材しました。

 

 

 

 

 

 

大きい丸太なので、挽きいがみや製品が傷つかないように慎重に製材します。

 

 

 

 

 

 

 

狙い通りの天板が取れました。

 

 

 

 

これで完成ではなく、この後中温乾燥で2週間以上じっくりと乾燥します。

乾燥後も倉庫内で最低1か月以上の養生期間をとります。

 

製品になるまで数か月の時間がかかりますが、人と木に優しい中温乾燥仕上げなので

反ることがほとんどない木の香りにあふれた天板になります。

 

 

風倒木(ふうとうぼく)

 

長さ8mの杉構造材を4面プレナーで仕上げしたら、この木が風倒木(ふうとうぼく)

言うことがわかりました。

 

 

 

 

 

風倒木とは、木が生えている時に強風などで大きく揺れて木の繊維が横に切れてしまう現象です。

木が折れる程ひどくはないものの強度は確実に落ちます。

 

 

 

 

うっすらですが、横に線のようなものが入っています。

 

 

 

 

 

風倒木を使用したからすぐに折れるという事はないですが

強度に不安が残るために使用しません。

 

 

 

木は自然の物なので、他にもあて材・枯れ材等生き物ならではの現象が発生します。

一つ一つを見極めながらの製品づくりは木と対話しているようで楽しいですね(^-^)

杉無垢フローリングの選び方 原板編

 

丸太は競り方式で競り落としますが、製材してみると様々な表情が出てきます。

 

 

 

こちらは 杉床すぎもくFグレード(赤身節有り化粧材)用の杉の板です。

全ての丸太がこのように綺麗だと良いのですが・・・

 

 

 

 

 

この板は色が真っ黒になっています。

このように杉は赤身部分が黒いものも多く、フローリングには適さないですね。

特に寒い地域で黒色が多いような気がします。

 

 

 

 

 

こちらは葉節(はぶし)と呼んでいます。

一見分かりにくいですが、黒いゴマのような点が多く存在しています。

これは苗木の時に出た幼い枝の名残りですが、板の全面にあると綺麗には見えないですね。

 

 

 

 

 

これは死節(しにぶし)と言って乾燥してくると節が抜けて穴が開いてしまうので補修が必要です。

 

 

 

 

これらはまだほんの一部で、あて材虫害・シミ・くさり・芯入りなど多くの表情があります。

 

 

逆に言えば、多少の欠点をごまかそうとすれば出来てしまうので

同じ杉無垢フローリングでも等級や価格に差が出ます。

 

 

 

そしてこれで終わりではなく、製品に最も重要なひとつに乾燥方法があります。

 

 

杉無垢フローリングの選び方 丸太編

 

杉無垢フローリングは品質・価格等色々な商品が出ていますが理由の一つに

杉は個体差が大きい事があげられます。

 

丸太も同じように見えますが、かなり特徴があります。

 

 

 

 

こちらは表面に節が無くまっすぐしています。

表面の節が無く、真っ直ぐで冬目の太くないものが、フローリングを取るのに適しています。

 

 

 

 

 

 

こちらは表面に節が出ていて、製材すると大きな節が表面に出ます。

 

 

 

 

 

 

この丸太は一見真っ直ぐに見えますが大きく曲がっていて

製材の方法によっては製材後に製品も曲がってきます。

 

 

 

 

 

 

 

次は丸太の小口です。

色合いが良く年輪も綺麗な円になっています。

冬目も太くなくて素直な丸太です。

 

 

 

 

 

 

こちらは色が黒く1枚目の写真は年輪に沿って割れが生じています。

 

 

 

 

 

 

少しわかりにくいですが、冬目が太く円の形も歪ですね。

このような丸太はクセが強く、製材方法を間違えると曲がった製品になってしまいます。

 

 

 

こちらも円の形が不規則で色も黒いです。

 

 

 

 

 

 

製材すると、それぞれのクセの強さが出て様々な表情が出てきます。

丸太の特徴によってはフローリングに不向きな丸太も有るので

フローリング以外の製品に製材します。

 

この見極めによって、製品が大きく違ってきます。

化粧横タルキ

 

舞鶴市大滝工務店様の新築現場です。

11月に設計士様や工務店様と一緒に材料検査を受けた横タルキです!!

 

 

このようにして検査を受けました

 

 

 

 

登り梁に水平に並べられた60×180現し化粧垂木がいい感じに仕上がっていました!!

寝室の天井は登り垂木の60×210を現し化粧で使用されています。

 

 

 

 

 

横垂木をかけられている登り梁の継ぎ手は、追掛け大栓継ぎにされています!!

大工さんの手仕事で匠の技を感じます。

 

 

設計士様が中温乾燥材を指定され、大工さん・プレカット工場とそれぞれが集結された素晴らしい物件でした!!

 

追掛け大栓継ぎが出来たのも中温乾燥材だから出来たとの言葉を頂き嬉しかったです。

 

 

杉 大径木丸太の製材

 

長さ4m、直径62cm杉丸太を製材しました。

 

 

 

 

テーブル・カウンター材になります。

大径木は、欠点材も多いので競りの時にしっかり丸太チェックしますがそれでも製材時には緊張します。

 

 

今回は狙い通りの板が取れました。

 

 

天板はこれで完成ではなく、この後は乾燥機で約2週間 中温乾燥でじっくりと乾燥します。

乾燥後も倉庫内で最低でも1か月間は養生します。

 

 

手間と時間はかかりますが、人と木に優しい中温乾燥で乾燥することにより、木の香りのする養生後ほとんど反ることの無い製品になります(^-^)

 

 

別注タルキ

 

杉の別注タルキの製材が完了しました。

 

 

 

 

長さ4.5mや厚み60mm等 特殊なサイズでしたが丸太を競り落とすことが出来て

化粧の綺麗な板が取れました。

 

 

この後は中温乾燥でじっくりと乾燥します。

杉床すぎもくを施工されました

 

杉床すぎもく30mm厚(上小グレード、浮造り仕上げ)

を施工された現場です。

 

 

 

 

 

杉床すぎもくは、丸太の選別から製材・乾燥・養生・加工まで全て自社で行い

人と木にやさしい中温乾燥で時間をかけてじっくりと乾燥しています。

 

 

 

本来木材に含まれる成分も残り、木の香りが心地よく、養生期間をしっかりと取ることで

施工後の反り・曲がりもほとんどない職人が作り上げた杉無垢フローリングです。